慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

わたしがハワイアンカードを引くまでのささやかな出来事

物事には、理由がある。
それが物語の途中で解るか、物語の最後で解るかは別として。
というのが、弁護士ハリエット・コーンの格言だ。 https://www.axn.co.jp/programs/harrys_law/cast/harriet_korn
先日の七夕、娘が短冊に書いたのは、「歯医者になりたい」であった。
歯医者?
いままで彼女のなりたい職業は「水族館ガール」か「保育士」だったのに。
つい先達て、彼女は二年ぶりくらいに歯医者に罹った。それがきっかけには違いないが、娘が言うには「世界中の虫歯を治したいから」というのである。 これを望外と言わずして、なにを言うのか、とバカ親は思う。
その次の日、部屋を掃除していたら、ハワイアンドリームキャッチャを見つけた。しばらく前に現地で買ってきたお土産だ。 木製の円柱型で、なかに自分の願いを記して入れる。それを大事なところにしまっておく・・・というふうなことのようだが。買ったきり誰にも贈らず、自分のためにも使わないままに放っておいたものだ。
彼女はそこに自分の願いを書いて蓋を閉じ、わたしに預けた。 それをとくになにも考えず、わたしは戸棚に置こうとしたら、ふとその奥に、昔習ったハワイアンカードのケースを見つけたのである。
ずいぶん前に1日だけ習った、ハワイ式のタロットカード。
ハワイの大自然のなかの動植物、ハワイの王族、文化、神話に登場する神々がモチーフになって、44枚のカードとしてあらわされている。そこにはモチーフの絵と紹介と短い言葉が書かれている。
なにかメッセージを受け取りたいときに、そのカードを一枚だけ、引くのである。そのカードがなにを言わんとしているのかという解説は別冊に書かれている。
やり方はシンプルでそんなに難しくない。
自分の迷っていることをこころにピン止めしてから、気の済むまでカードをシャッフルして、一枚引く。迷っていることがなくとも、今日はなにしようか、あるいは物事を推し進めるときにどちらに向かえば良いかなど、その選択のスイッチにも使える。 ちょっと迷っているときに、ゲーム感覚でも(そう言うとハワイの神様に叱られそうだが)取り組める。
わたしが今朝引いたのは、ハワイの火の神・ペレの一枚。 カードにはこうある。
自分をごまかしていませんか? やりたいことがあったら躊躇しないで!
解説によると、キラウエア火山に住むというペレからのメッセージはこうだ。
本当はやりたいことがあるのに我慢していませんか? ずっと気になっていることがあるのに忘れたふりをしたり、自分のこころに嘘をついているのではないですか? 自分を無理矢理納得させて諦めるのはもうやめましょう。もっと素直になってください。自分の欲望に忠実になるのです。 うまくいかなくてもいい、間違えてもいい、ただまっすぐに前を向いて突き進んでみて。 夢やアイデアが浮かぶということは可能性があるということ。まったく可能性がなければ思いつきもしません。
歯医者通い、娘の願い、ドリームキャッチャ、ハワイアンカード。 物事には、たしかに理由があるようである。