慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

西部邁さんの死

驚いた、というしかない。

評論家の西部邁さんが亡くなられた。自裁という。多摩川に投身したということで、理由は知る由もないのだが、なんとも残念な。Twitterでは、「死ぬときは自殺」などと周囲に漏らしていたそうだが、どこまで本当なのか。

かつて東大改革に失敗して職を辞して後、「朝まで生テレビ」などで保守の論陣を堂々と張った。 最初にTVで観たのは、大晦日の「朝まで生テレビ」だったろうか。友人のアルバイト先(住宅展示場の見回りだった)で、ふたりで炬燵にあたりながら観ていた記憶がある。

その考え方のあまりの〈真っ当さ〉に、田舎のサヨク少年はイチコロになり、一晩で保守へとあっさりと〈転向〉した。 以来のファンである。初期のころの本はだいたい読んだと思う。わたし自身が「本を求めて」あちこち走ったのは、この人くらいだろう。

思想の面白さと同時に厳しさ、孤独を少しは垣間見られた気がする。

いまは何を言ってもちりぢりの気配だ。 ああ、合掌。