今夜は、地元での「はじめて触れる戯曲」の集い。集いといったらいいのかワークショップといったらいいのか、単に会といったらいいのか解らないけれども、今夜は三島由紀夫『サド侯爵夫人』(新潮文庫)を、10名あまりで〈声を出して〉読んだ。
三幕ものだがひとまず二幕まで。それでもがっつり2h30かかったシロモノだが、とにかく三島の言葉の選び方と選ばれた言葉の〈キレ〉がいいので、ぐいぐい引き込まれる。
女性のみ6人が登場する芝居で、同文庫に一緒にはいっている「わが友ヒットラー」は男性のみ4人の登場人物。男だけが登場する芝居と女だけが登場する芝居との対比が面白い。いずれ「わが友ヒットラー」も読んでみたいものです。
今回はスタッフの発案で、facebookのライブ配信機能を使ってみようかという話に急遽なって、くだんのスタッフが2h以上配信してくれた。
いつもは車座になるリーディングも、今回はカメラを意識した配列に変更。さらに途中、ふだんの会話では使わないような台詞を、単語レベルでテロップで流したら(例えば「獣」「貞淑」「血」とか)、わりと好評だったみたい。三島の台詞にはそういう言葉がよくでてくるのですよ。
視聴してくれた別のスタッフからは「会場の雰囲気はよく伝わってきましたよ」と感想を頂戴した。
こういうクローズドなイベントはどういうふうに雰囲気を伝えるか、いつも悩んでいるのだけれど、このfbのライブ配信はひとつのヒントをくれた。