慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

今年の夏もあのTシャツを着るのだろうか

6時起床。今日から2日間、外部講習に外苑前へ。天気良さそうでまた暑くなるみたい。昨日はほぼ1日息子と近所の公園で走りまわっていた。いや正確には、息子だけが走りまわっていて、わたしはビール片手に「ヨーロッパ中世政治思想」のテキストを読んでいた。

好天とは裏腹に、なかなか自分の勉強ができないのでイライラした週末。息子は同じ保育園のお友だちたちとたまたま一緒になって、10:00~17:30まで公園ではしゃいでいた。息子は夜は〈バタンキュー〉だった。 わたしはわたしで息子の様子を横目でチェックしながら、件(くだん)のテキストを最後まで読み終えることができた。ママ友たちともたくさんおしゃべりをした。

それで善しとするか。そういう日曜日なんだということで。

明けて本日、月曜日。 洗面所の鏡に映った自分の顔がうっすらと日に焼けているのが解る。まああれだけ屋外にいればね。 外部講習へでかけ、淡々と受講しているときに、机のうえのスマホにニュースサイトのポップアップメッセージが。

登山家・栗城史多さん死去 8度目のエベレスト挑戦中

一瞬、講師の声が聞こえなくなった・・・というのは言い過ぎだが、スマホ画面に釘付けにはなった。 そして、「やっぱりな」とも思った。

ずいぶん前には彼を応援していたし、わざわざ地方まで講演会も聴きに行ったりして、モレスキンノートにサインも頂戴した。資金援助でささやかながらTシャツも買ったりした。 そして、いつの間にか彼のことを忘れていった。たぶん、エベレスト登山失敗で凍傷を指に負って、何本も失ったあたりからだったと思う。指を失ったあと、彼はリハビリも兼ねて登山家にしては難易度の低い日本の山々に登っていたと記憶している。その姿をメディア越しに見て、彼の〈冒険〉は終わり、次のステージに移る準備をしているんだ・・・と勝手に考えていた。 忘れたといっても正確にはときどき思い出していたが、とくにSNSをチェックするわけでもなく、フォローすることもなく、「あの人なにしてるかなー」という感じ。元気でやっていてくれればいいなという感じ。けどTシャツだけは毎夏着させてもらっていた。エベレストに8度も挑戦しているとは、今回の訃報で知ったくらい。

いろんなことが言われていて、まあそうだろうなーと思う。「やっぱりな」という個人的感想は直感でしかないが、わたしなりに彼の〈危うさ〉みたいなものを嗅ぎ取っていたのかもしんない。それもいまとなっては後出しジャンケンだろうな。 でもさ、やっぱり寂しいよね。あの夜、横須賀の市民ホールでしっかりと握手してもらったんだもの。

ナマステ。