慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

【読書会】ベンサム『最大多数の最大幸福』を読んだ

5時半起床。そのまま机に向かい勉強・・・なら本望だが、仕事なのねん。明朝は勉強に向かいたいなあ。

今夜は月イチの地元読書会。
課題テキストは、ベンサムの『最大多数の最大幸福』の漫画版である。参加希望の方からは「テキストはこれです」って伝えた瞬間、言下に「これ読んで、何を語れっていうの」と詰め寄られたが、それを語るのが読書会なのである。
言葉はひねり出さなければならない。

ちょうど政治思想史のお隣の[新・法哲学]で「功利主義」を取り上げているから、個人的には有難かったが、他人にレクチャするほどの知識はない。そこは〈和気藹藹〉で誤魔化すのである。それもまた一局。

面白かった意見としては、
「最大多数といっているが、その”最大多数”とは現在生きている人のことを指しているのか。これから生まれてくる子どもたちのことは考えているのだろうか」という指摘や、
「人はいったん手にした〈功利〉をそう容易く手放すだろうか」といった至極ごもっともな指摘。
「難しい」とテキストの印象だけで語るのではなく、読んでみて言葉もひねり出すという強制力も大事だと思うし、それが読書会のひとつの効能でもある。
しかし、今回のテキストの〈反省〉からか、来月の読書会は柔らかいエッセイになりました。


さて。
以前にウチの読書会でもテキストとして取り上げた作家の橋本治さんが亡くなった。
news.yahoo.co.jp
読んだテキストは、『恋愛論 完全版』だった。

糸井重里が泣いたという一冊は、どうにも難しすぎて読書会も難渋した覚えがあるが、それもまた一局である。
帰宅して、本棚を眺めた。

草薙の剣

草薙の剣

橋本治と内田樹 (ちくま文庫)

橋本治と内田樹 (ちくま文庫)

窯変 源氏物語〈1〉 (中公文庫)

窯変 源氏物語〈1〉 (中公文庫)

「三島由紀夫」とはなにものだったのか (新潮文庫)

「三島由紀夫」とはなにものだったのか (新潮文庫)

改めて、合掌。