慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

面白い物語を見つけるために

回想の江戸川乱歩(2) ~面白い小説を見つけるために #3

小林信彦『回想の江戸川乱歩』(光文社文庫)の話を続ける(Amazonリンクではなぜか文春文庫版しかヒットしない。わたしは光文社文庫版が手元にあるけれど、もう絶版ということかしら)。 この本には「半巨人の肖像」という中編が収められている。 主人公は…

回想の江戸川乱歩(1) ~面白い小説を見つけるために #2

さて、先日、読書会が終わった後の懇親会でのこと。参加者の方たちと、小学生のときには何を読んでいたかという話に、たまたまなった。 参加者は、みなさん30代、わたしより10歳は若い。口から出てきたのは、やはりというか、ドイルと乱歩だった。ルパンの名…

ジュブナイルの思い出 ~面白い小説を見つけるために

さるみのこと赤座林です。 さて、先週の日曜日のこと。 本棚を漁っていたら、こんな一文に出くわした。 僕が最初に本を詠み始めた時、といっても絵本類の段階を抜きにして考えると、小学校入学の少し前からだったと思う。最初は、他の誰もがそうであるように…