慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

0113 エッセイ・コラム・散文

【誤読の旅人 #61】池谷裕二・糸井重里『海馬』を読んで、こころに残った言葉を書き連ねてみました

池谷裕二・糸井重里『海馬』(新潮文庫)をつらつらと拾い読みしながら、印象に残ったくだりをメモしてみた。ちょっと自己啓発っぽいかな。海馬―脳は疲れない (新潮文庫)作者: 池谷裕二,糸井重里出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/06メディア: 文庫購入: …

【刺さる読書 #60】 山口瞳「冬の公園」を、初冬の日差しで暖かいベンチにすわって読むなんてちょっと贅沢かしら

ままならないことだらけの人生で、子どものことはその上位に来ると思う。 先週は、顔に発疹がでた、膝を打って腫れている、熱がでた、と保育園から3日も呼び出しを食らった。 こうなると、仕事どころではない。 仕事ばかりか、三連休の遠出の予定もフイにな…

【刺さる読書#058】加藤秀俊『独学のすすめ』も言ってる、学校ばかりが勉強の場ではない

あるジャンルの勉強をしようと、スクールのようなところに通おうかと思って、都内あちこちのスクールをネットで見て回ったのだけれど、どうもしっくりこない。そのことを、その勉強を進めてくれた人に話したら、 「それはムリしないことです。きっと独学で身…

【刺さる読書#46】種田陽平『ジブリの世界を創る』を、つい仕事論として読んじゃったよでも面白いの

種田陽平『ジブリの世界を創る』(角川oneテーマ21)、読了。この時点で、ぼくはまだ映画(「思い出のマーニー」)本編は観ていない。日テレでのフィーチャー特番も観ていない。ほとんど情報なしで、この本を読んでみた。ジブリの世界を創る (角川oneテーマ2…

地元”あるある”ネタで、クスリと笑う夏の午後 (しぞーか日記 #3)

日曜日の新聞の文化欄には読書コーナーが定番ですが、地元の新聞「静岡新聞」もその例にならって、書評欄がありました。ふと、県内週間ベストセラーランキングを見たら、その上位に『静岡ルール 静岡のんびりライフを楽しむための49のルール』(中経出版)…

【刺さる読書 #033】須藤シンジ『意識をデザインする仕事』で読書会をしました

先日行った読書会のレポートを書いていただきました。有り難うございます。 http://musashikosugi.blog.shinobi.jp/Entry/2748/課題テキストは『意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの』(阪急コミュニケーションズ)で…

【刺さる読書 #032】東浩紀『弱いつながり』を読んで改めて問い直してみる、現代に「旅」をする意味

東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』(幻冬舎)、読了。 先日読んだ、佐々木俊尚の『自分でつくるセーフティネット』で、「弱い絆」の持つ強さ、みたいなことを語っていたのだが、同時期に本屋に並んでいた本書のテーマもまた「弱さ」である。弱いつ…

那覇の古書店「ウララ」店主さんのお話を聞いてきました

東京藝術学舎での「続・いつか自分だけの本屋を持つのもいい」講義の第2夜の話*1。セミの初鳴きに寄り道したまんまでした(初回のレジュメもまだでした)。今回は、沖縄・那覇市で古書店を開いている、宇田智子さんがゲストスピーカ。 宇田さんは、牧志公設…

知らないともったいない、ブロガーのためにもなる「エッセイストになるための100冊」

「ブログを記事だと勘違いしている人が多すぎる」 という投稿を、いつも引き攣り笑いで楽しませてくれているブログで発見。 このさい、ぼくも「その通り」と肯いておく。ならばと、以前から自分用にまとめようまとめようと思っていた、坪内祐三の「エッセイ…

さよならのあとで、

人はだれでもみな、愛おしい人と死別しなければならなくて、それは人生でいちばん大きなかなしみで、わたしたちは、それでも生きていかなければならない。 親しい人がいたときと、いないときでは、世界はガラリと変わる。けれど、変わるのはわたしのこころで…

言葉の力

今のお仕事であれば、文章のスキルを上げるとか文章で相手を感動させることはあまり必要ないと思います。 (中略) しかし、最終的にコンペで相手を動かす力は言葉です。その言葉は、相手側が喉がつかえて言えない、でもかなり漠としたものは持っている。周…

【刺さる読書021】『仕事道楽 新版』で鈴木敏夫が言った、仕事は何をやるかでなく、誰とやるか。

鈴木敏夫『仕事道楽 新版 スタジオジブリの現場』(岩波新書)、読了。来週「思い出のマーニー」公開を控えて、ジブリ関連商品がぞくぞくとでてきている。仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場 (岩波新書)作者: 鈴木敏夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 20…

【刺さる読書019】早川義夫『ぼくは本屋のおやじさん』のボヤキは、いまのぼくにとても優しい

早川義夫『ぼくは本屋のおやじさん』(ちくま文庫)、読了。単行本は1982年に晶文社から、シリーズ〈就職しないで生きるには〉の1巻目として刊行された。ぼくは本屋のおやじさん (ちくま文庫)作者: 早川義夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/12/10…

【刺さる読書010】筒井康隆『創作の極意と掟』が正当な小説作法だと思ったら、すでワナにかかってる(笑)

筒井康隆『創作の極意と掟』(講談社)、読了。創作の極意と掟作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/02/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (18件) を見るちょいとネット検索したら、著者本人のインタビューがアップされていた。 筒井康…

【刺さる読書009】中村うさぎ『芸のためなら亭主も泣かす』を読んだ男は、黙ってそのまま深呼吸

2014.7.4追記 『こんな私でよかったら』配信記念! 作家:中村うさぎインタビュー *************************************** 中村うさぎ『芸のためなら亭主も泣かす』(文春文庫)読了。 いやあ、泣かせすぎでしょ、これ(笑)。芸のためなら亭主も泣かす (…

【刺さる読書005】 星野道夫『魔法のことば 自然と旅を語る』で思い出す、彼の声彼の佇まい

星野道夫『魔法のことば 自然と旅を語る』(文春文庫)読了。魔法のことば (文春文庫)作者: 星野 道夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/12/03メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見るもう20年以上前のこと、星野道夫の声を生で…