慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【刺さる読書#56】ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』は80年前の小説なのに、「週刊新潮」の臭いがプンプン(笑)。

ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす(THE POSTMAN ALWAYS RINGS TWICE)』(光文社古典新訳文庫版)、読了。 この小説、さいきん新潮文庫からも新訳されている。何回目化の映画化があるのか、どうなのか。郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫)…

【刺さる読書#55】ALS「アイス・バケツ・チャレンジ」もいいけど、ALSを知ることも大切だと教えてくれる3冊

ALS(筋萎縮性側索硬化症/amyotrophic lateral sclerosis、略称)の研究支援のために、アメリカではじまった「アイス・バケツ・チャレンジ」。 日本でも、各界の著名人が次々にアタマから氷水をかぶる動画が公開されると、瞬く間にブームになった。このチャ…

【刺さる読書#46】種田陽平『ジブリの世界を創る』を、つい仕事論として読んじゃったよでも面白いの

種田陽平『ジブリの世界を創る』(角川oneテーマ21)、読了。この時点で、ぼくはまだ映画(「思い出のマーニー」)本編は観ていない。日テレでのフィーチャー特番も観ていない。ほとんど情報なしで、この本を読んでみた。ジブリの世界を創る (角川oneテーマ2…

なになに、あの「雪の下」が静岡にもオープンしたってよ (しぞーか日記#5)

ナマステ。 実家滞在日記、前回からのつづき。 http://thx.hateblo.jp/entry/20140812/1407769200_2ここのところ、夜になるといらっしゃるお客様。 だいたい定位置におられます。台所脇の窓ガラスにへばりついてます。 さて。 プール(市営大浜大浜公園プー…

静岡おでんは、だし粉をかけるだけじゃないんだよw (しぞーか日記#4)

ナマステ。実家滞在日記4日目。 軒下のツバメさん、こちらは家造りの途中でしょうか。もうすぐお盆がくるんですけど、普請は間に合いますかしら。 台風一過からこっち、どうも天気がすっきりしないんですが、みんなでプールに出かけてきました。 太陽がでて…

【刺さる読書 #038】柳広司『虎と月』を読んで、漢字の奥深さを改めて知りました

柳広司『虎と月』(文春文庫)、読了。 中島敦「山月記」をモチーフにしたミステリ。モチーフというか、後日談といってもいいか。虎と月 (文春文庫)作者: 柳広司出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/01/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見…

地元”あるある”ネタで、クスリと笑う夏の午後 (しぞーか日記 #3)

日曜日の新聞の文化欄には読書コーナーが定番ですが、地元の新聞「静岡新聞」もその例にならって、書評欄がありました。ふと、県内週間ベストセラーランキングを見たら、その上位に『静岡ルール 静岡のんびりライフを楽しむための49のルール』(中経出版)…

【刺さる読書 #37】アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』を読み終わったら、怖くなってついあたりを見回してしまった 2@.2@.

ネタバレあります。アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった(AND THEN THERE WERE NONE)』(青木久惠訳、ハヤカワ文庫)、読了。いわゆる「クリスティ文庫」*1もkindle版でたくさんででいるが、これらは新訳版なんだろうか。そして誰もいなくなった (…

【らじおトーク】第93回「レイ・ブラッドベリ『華氏451度』新訳版を読んだ!」の巻

那古野のホンちゃんとの恒例行き当たりばったり合評会。 今回はレイ・ブラッドベリ『華氏451度』を読みました。 新訳版です。伊藤典夫氏による「訳しなおし」。 翻訳家さんの執念も感じさせる一冊となっています。華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)作者:…

【刺さる読書 #36】獅子文六『コーヒーと恋愛』で感じる、昭和時代のおおらかさ

獅子文六『コーヒーと恋愛』(ちくま文庫)、読了。この本を買ったのは紀伊國屋だったと思うが、あちこちの書店で「今年一番の小説」云々とイチオシだ。コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)作者: 獅子文六出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/10/04メディア: Kin…

田舎で見かけた ”いかもの”トイカプセルたち (しぞーか日記 #2)

台風が近づいているので、今日はショッピングモールあたりをうろつくことで誤魔化すことにするが、とにかく眠たくて眠たくて午前午後と寝てしまう。 急かされてようやく起き上がる。 甥っ子に付き合って、モールにある地元のスポーツショップへ。 入り口あた…

しぞーか日記 #1

昨夜から、ぼくの実家へ泊まっている。 去年だったか、庭の桜の古木をバッサリと根元から切ったので、蝉の声が遠くなった。 夏になると、油蝉が木の枝ひとつにに2、3匹は張りついて、早朝から遠慮なく鳴きつづけた。 その声を聞くと、とてもじゃないが寝て…

【刺さる読書 #035】カフカ『変身』でわかった、古典はエンターテインメントだよ

お盆の時期でお休みの方も多いので、ここしばらくはエンターテインメントの作品の感想文をあげることにします。 ネタバレ記述あり。ということで、まずはフランツ・カフカ「変身」(丘澤静也訳、光文社古典新訳文庫『変身、掟、その他2篇』所収)。 はじめ…

夏休み

今日から1週間ほど帰省します。 そのあとは、いったん自宅に戻ってただちに離島へとショートトリップ。更新連絡その他、いろいろと遅滞あるかと思いますが、よろしくお願い申し上げます。 もちろん、ブログの更新は毎日やるつもりでいます。

【刺さる読書 #034】杉本宏之『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』で感じたい、ひとりの生きた人間の”息づかい”

杉本宏之『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』(ダイヤモンド社)、読了。 いつも楽しく読ませてもらっているブログで、この本をやけに推してんなあと思ったら、こういうことでした(笑)。 起業して成功したいなら、失敗を恐…

鉄道唱歌でちかく旅(#3 品川駅) ~品川スルーで、お台場で遊んじゃいました

愛おしい人魚夜郎たちと行く、「鉄道唱歌」の旅。 今回は第3番、品川駅です。家人、息子と出かけてきました。 ■これまでの<旅> 鉄道唱歌でちかく旅(#1 新橋駅) ~愛宕山でしばし涼風に吹かれていました → http://thx.hateblo.jp/entry/20140730/1406646…

「何でもいいから、なるべく能書のつかないところをくれ」

イケダハヤト師の新刊について。 ぼくにとっては初見で、感想を書こうとしたけれど、違和感を大いに覚えたので保留にしてます(でも否定とかではなくて、ぼく自身の意見をまとめるために保留)。いい大人なら、いまどきだろうとこれまでだろうと「努力は報わ…

無題

かさこ塾でご一緒した仲間。 ぼくなんか想像できない困難に立ち向かおうとしている。 子宮頚がん患者の看護師奮闘記? http://koimoko.exblog.jp/22668822/励ましの言葉をあわてて探そうとするけれど、どれもこれも手垢のついたものしか思いつかず、口にする…

【刺さる読書 #033】須藤シンジ『意識をデザインする仕事』で読書会をしました

先日行った読書会のレポートを書いていただきました。有り難うございます。 http://musashikosugi.blog.shinobi.jp/Entry/2748/課題テキストは『意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの』(阪急コミュニケーションズ)で…

【刺さる読書 #032】東浩紀『弱いつながり』を読んで改めて問い直してみる、現代に「旅」をする意味

東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』(幻冬舎)、読了。 先日読んだ、佐々木俊尚の『自分でつくるセーフティネット』で、「弱い絆」の持つ強さ、みたいなことを語っていたのだが、同時期に本屋に並んでいた本書のテーマもまた「弱さ」である。弱いつ…

【らじおトーク】第92回「今年の新潮文庫の100冊から一冊選んでみたよ。」の巻

各社の文庫フェアが書店をにぎわす夏となりました。 そこで昨年に引き続き「新潮文庫の100冊」から一冊セレクトしようと意気込んだホンちゃんブンちゃん。 ところが、ふたりの選んだ本は見事にかぶったのでありました(笑) というわけで、恒例 ホンの駄話「本…

鉄道唱歌でちかく旅(#2 泉岳寺駅) ~エレカシの宮本浩次さんの母校を素通りしちゃいましたけど

人魚夜郎たちと行く、「鉄道唱歌」の旅。 第2番は、泉岳寺駅です。 右は高輪(たかなわ)泉岳寺 四十七士の墓どころ 雪は消えても消えのこる 名は千載(せんざい)の後(のち)までも 写真は泉岳寺方面の出口。向かって右側は第一京浜で、これを手前に下って…

自分の”文脈”が通じない環境に身を置くことの、大切さと貴重さ

四万六千日お暑うございます。昨夜ぼんやりと、東浩紀の新刊『弱いつながり』(幻冬舎)を読んでいたら(そのまえに読んでいた佐々木俊尚の新刊とは真逆のことを書いているので、この本とても面白く読みました)、少し長いこんなくだりがあって。弱いつなが…