慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

0111 ノンフィクション・評伝・記録

【誤読の旅人 #62】 2014衆院解散で、たまには政治の本とか読んでみました

衆院解散、といっても、人生の些事に忙しい身にはなんのことやら整理がつかない。 そもそもなんでこの時期に解散しなきゃならんのか。 政(まつりごと)の世界はようわからん、とも言ってらんないのは解っているが。 ここ数日は、その政に関する本を読んでい…

【刺さる読書 #59】加藤典洋『村上春樹の短編を英語で読む』を手にしたら、久しぶりに春樹さんの短編を読みたくなった、ってそのまんまじゃん(笑)

本棚を整理していて、村上春樹の最新短編集『女のいない男たち』(文藝春秋)がささっているのを見つけて、そういえば今年の春によく読んだなあと思い出した。あれから半年以上。季節は冬にさしかかっている。 そういえばと、加藤典洋『村上春樹の短編を英語…

【刺さる読書#057】ブッシュ『正午二分前』で描かれた関東大震災から、まだ100年も経っていない

ノエル・F・ブッシュ『正午二分前 外国人記者の見た関東大震災』(向後英一訳、早川書房)、読了。1967年ハヤカワ文庫版の修正・再編集版。 防災の日ということもあって、関東大震災ものを読んでみた。正午二分前 (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピー…

【刺さる読書#55】ALS「アイス・バケツ・チャレンジ」もいいけど、ALSを知ることも大切だと教えてくれる3冊

ALS(筋萎縮性側索硬化症/amyotrophic lateral sclerosis、略称)の研究支援のために、アメリカではじまった「アイス・バケツ・チャレンジ」。 日本でも、各界の著名人が次々にアタマから氷水をかぶる動画が公開されると、瞬く間にブームになった。このチャ…

【刺さる読書 #034】杉本宏之『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』で感じたい、ひとりの生きた人間の”息づかい”

杉本宏之『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』(ダイヤモンド社)、読了。 いつも楽しく読ませてもらっているブログで、この本をやけに推してんなあと思ったら、こういうことでした(笑)。 起業して成功したいなら、失敗を恐…

【刺さる読書#029】本田靖春『我、拗ね者として生涯を閉ず』を読んで、「社会の木鐸」という言葉はまだ生きているのだろうかと遠い目に

本田靖春『我、拗ね者として生涯を閉ず』(Kindle版)を読了。 一読、なんでもっと早く読まなかったのかと悔いた。そのくらいに面白かった。我、拗ね者として生涯を閉ず(上) (講談社文庫)作者: 本田靖春出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/15メディア: …

【刺さる読書#015】 鎌倉幸子『走れ! 移動図書館』に込められた、「本のチカラ」への思い

鎌倉幸子『走れ! 移動図書館 本でよりそう復興支援』(ちくまプリマー新書)、読了。なにより、副題の「よりそう」という字句がいい。その人の横にいる、という感じがでている。押しつけがましくない。ひらがなであることが、優しさを感じさせる。走れ!移動…

【刺さる読書008】岡田哲『明治洋食事始め とんかつの誕生』を読んで知った、とんかつは単なるマネではない

岡田哲『明治洋食事始め とんかつの誕生』(講談社学術文庫)読了。明治洋食事始め――とんかつの誕生 (講談社学術文庫)作者: 岡田哲出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/07/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見るとんか…

【刺さる読書007】堀越二郎『零戦』の主人公に見てとった、<好きなこと>の究極のかたち

堀越二郎『零戦 その誕生と栄光の記録』(角川文庫)読了。 宮崎駿監督作品「風立ちぬ」のモデルとなった零戦設計主任による、零戦開発エピソードである。初版は戦後20数年して書かれている。零戦 その誕生と栄光の記録 (角川文庫)作者: 堀越二郎出版社/メ…

【刺さる読書006】 藤森栄一『心の灯』で感じた、<好きなこと>を守り育てることの大切とさ素晴らしさ

藤森栄一『心の灯 考古学への情熱』(筑摩書房)読了。心の灯(ひ)―考古学への情熱 (ちくま少年図書館 10)作者: 藤森栄一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1971/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書は、青少年向けに書かれた藤森栄一の自伝で…