慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【刺さる読書 #031】米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』を懐かしく思い出した、夏の宵の口

ちょっと調べ物をしていたら、昔読んで書いたレビューを見つけました。 懐かしくて、ついサルベージ。オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)作者: 米原万里出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/10/20メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 88回この商品を…

鉄道唱歌でちかく旅(#1 新橋駅) ~愛宕山でしばし涼風に吹かれていました

人魚夜郎どもと、「鉄道唱歌」を歌いながら、「ちかく旅」をしてみることにしました。鉄道唱歌は、1900年(明治33年)つくられ、全6集、374番からなります。第1集は「東海道編」で、神戸駅まで歌詞がつくられました(東海道本線が神戸駅まで全通したのは…

読書会を50回やってみて。

まだ50回。 されど50回。 回数としてはたいしたことはないかもしれないが、正直、この集まりがそんなに長くつづくとは思ってもみなかった。昨夜、第50回目の読書会を、参加者の方のご厚意で課題テキストの著者にお越しいただくことが叶い、この節目の…

merfolk life (人魚せいかつ) #3

ああ、あのヒトは!

【刺さる読書 #030】佐々木俊尚『自分でつくるセーフティネット』を読んで思い出した、母からの言葉

佐々木俊尚『自分でつくるセーフティネット 生存戦略としてのIT入門』(大和書房)、読了。自分でつくるセーフティネット~生存戦略としてのIT入門~作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2014/07/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を…

阿川佐和子のインタビューで感じた、「人には添うてみよ、馬には乗ってみよ」で見えてくるもの

今初夏にほんとうにお世話になった、かさこ塾の第3期(全4回)がはじまったようだ。 http://kasakoblog.exblog.jp/22221661/受講者は18名とか。どなたかが言っていたが、1ヶ月間楽しみながらたっぷりとかさこ塾に浸かってみてください。 1ヶ月なんて、ほ…

【刺さる読書#029】本田靖春『我、拗ね者として生涯を閉ず』を読んで、「社会の木鐸」という言葉はまだ生きているのだろうかと遠い目に

本田靖春『我、拗ね者として生涯を閉ず』(Kindle版)を読了。 一読、なんでもっと早く読まなかったのかと悔いた。そのくらいに面白かった。我、拗ね者として生涯を閉ず(上) (講談社文庫)作者: 本田靖春出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/15メディア: …

【らじおトーク】第91回「現役本屋さんの話を聞いてきました。」の巻

神宮の杜のなかにある、「東京藝術学舎」というスクールで「本の話をしよう。またはブックストアの作り方 続・いつか自分だけの本屋を持つのもいい」 という講座を受講中のブンちゃん。ユニークな新刊書店や古書店オーナーの方々のお話に、たくさんの刺激を…

【刺さる読書#028】小林泰三『アリス殺し』はホラーっぽいミステリで夏向きかしら

例によって、ネタバレっぽい記述あり*1。小林泰三『アリス殺し』(東京創元社)、読了*2。2014年度の「このミステリーがすごい!」4位作品。こういうランキングでは、4、5、6位に位置づけられるという中途半端さが個人的には愛おしい。アリス殺し (創元クラ…

那覇の古書店「ウララ」店主さんのお話を聞いてきました

東京藝術学舎での「続・いつか自分だけの本屋を持つのもいい」講義の第2夜の話*1。セミの初鳴きに寄り道したまんまでした(初回のレジュメもまだでした)。今回は、沖縄・那覇市で古書店を開いている、宇田智子さんがゲストスピーカ。 宇田さんは、牧志公設…

【刺さる読書#027】石田章洋『スルーされない技術』で、自分のコミュニケーションを振り返ってみようか

石田章洋『スルーされない技術』(かんき出版)、読了。 ところで、何でパンダの表紙なんでしょうか(笑)?スルーされない技術作者: 石田章洋出版社/メーカー: かんき出版発売日: 2014/07/09メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る「…

今年はじめてのセミの鳴き声をどこで聞きましたか?

今夜は、東京藝術学舎での「続・いつか自分だけの本屋を持つのもいい」講義の第2夜に出席。その教室までの道すがら、北青山の歩道で、今年はじめて蝉の鳴き声を聞いた。日曜日に相模湖付近に出かけたのだが、そのときに蝉は鳴いていなかったのか。どうも覚…

知らないともったいない、ブロガーのためにもなる「エッセイストになるための100冊」

「ブログを記事だと勘違いしている人が多すぎる」 という投稿を、いつも引き攣り笑いで楽しませてくれているブログで発見。 このさい、ぼくも「その通り」と肯いておく。ならばと、以前から自分用にまとめようまとめようと思っていた、坪内祐三の「エッセイ…

父娘ふたり、「畑のサラダバー収穫体験&焚き火料理」を楽しんできました!

※上記写真はイメージです。 今日は、相模湖近くの「コメカフェファーム」さんの農園で、「畑のサラダバー収穫体験&焚き火料理&焚き火カタリバ」イベントに、父娘ふたりで参加してきた。 直前まで雨が心配されたけど、結果としては、薄曇りでときおり太陽が…

ゴジラ日本上陸!(夕刊ゴジラより)

【サンフランシスコ(アメリカ)=本紙特電】ハワイ・ホノルル国際空港をはじめホノルル市内に多大な損害をもたらした巨大怪獣が、アメリカ西海岸に出現した。 サンフランシスコ湾から浮上した怪獣は「GODZILLA(ゴジラ)」と呼ばれている。 上陸阻…

【刺さる読書#026】永井龍男『回想の芥川・直木賞』を読んで解る、やっぱり昔から芥川賞決定は騒々しかった

無事に芥川賞直木賞の銓衡会も一段落ということで、通常運転に戻りたいと思います。 芥川賞直木賞のエピソード本といえば、手元にあったのは永井龍男『回想の芥川・直木賞』(文春文庫)。回想の芥川・直木賞 (文春文庫 (289‐1))作者: 永井龍男出版社/メーカ…

【刺さる読書・番外編】 第151回芥川賞直木賞候補作の予想と結果

結果予想 今夜の、第151回の芥川賞直木賞銓衡会が開かれます。 ぼくなりの受賞作予想をあげておきます。◆芥川賞 柴崎さん本命で、横山さんとのダブル受賞はあるかもしれない。戌井さんは厳しいと思うけどな。 ◎柴崎友香「春の庭」(文學界6月号) ○横山悠…

神宮の夜に、「本」をめぐる思いのいくつかに触れたことについて、歩きながら感じたこと

昨夜は、東京藝術学舎での「続・いつか自分だけの本屋を持つのもいい」講義に出席。山崎亮さんの「『ふるさと』という最前線」の初回講義以来になる。ちなみに山崎さんの講義はまだ続いている。初回テーマは、「ブックディレクタは本のキュレータ? スタイリ…

さよならのあとで、

人はだれでもみな、愛おしい人と死別しなければならなくて、それは人生でいちばん大きなかなしみで、わたしたちは、それでも生きていかなければならない。 親しい人がいたときと、いないときでは、世界はガラリと変わる。けれど、変わるのはわたしのこころで…

【刺さる読書#025】直木賞受賞作『下町ロケット』読んで、気になったあのシーンの数々

池井戸潤『下町ロケット』(小学館文庫)、読了。昨夜の読書会の課題テキスト。ぼくはこの作者の作品、初読でした。第145回直木賞受賞作で、累計100万部突破(/""-"") というから、詳述は省きました。下町ロケット (小学館文庫)作者: 池井戸潤出版社/メ…

merfolk life (人魚せいかつ) #2

雨が、降りそう。パーティ行くの面倒くさー。でかけるまえに、ひとっ風呂。鮮度は大事だよー。

【らじおトーク】第89回「第151回芥川賞直木賞を(よまずに)予想する!」の巻

W杯決勝の余韻のさなかに失礼します。 今週なかばにある、第151回芥川賞直木賞の銓衡結果予想について、恒例 ホンの駄話「本棚らじお。」です。今回の候補作は、こちら。 http://thx.hateblo.jp/entry/20140626/1403767864前回はずいぶんと意気込んで読んだ…

【刺さる読書#024】柴崎友香「春の庭」( 第151回芥川賞直木賞候補作を読んでみる #2)

柴崎友香「春の庭」(「文學界」2014.6月号所収)、読了。文学界 2012年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/05/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (3件) を見る主人公の太郎は元美容師で、しばらくまえに離婚…

merfolk life (人魚せいかつ)

今週のお題「選んでよかったもの」パーティのために、野菜を朝採りしてきました。でも遅いなあ、みんな。

再び、はじめまして。

本日、肩書きとブログのタイトルを変えました。 ま、いつものことなので、気にせずスルーしてください。ついでにデザインもと思いましたが、試しにいろいろと変更してみても、うまくハマるものが見当たらなかったので、いのまところ現状維持です。肩書きの「…

言葉の力

今のお仕事であれば、文章のスキルを上げるとか文章で相手を感動させることはあまり必要ないと思います。 (中略) しかし、最終的にコンペで相手を動かす力は言葉です。その言葉は、相手側が喉がつかえて言えない、でもかなり漠としたものは持っている。周…

【刺さる読書023】戌井昭人「どろにやいと」( 第151回芥川賞直木賞候補作を読んでみる #1)

戌井昭人「どろにやいと」(「群像」2014.1月号所収)、読了。ようやく手元に届いた、第151回芥川賞候補作の一編。 この作家を読むのは二度目。芥川賞候補には、今回のなかでは最多の5回ノミネート。 前回読んだのはたしか『すっぽん心中』だったが、え…

【らじおトーク】第87回「バルバラ『赤い橋の殺人』を語る」の巻

毎週金曜日の配信をちょい前倒しして、恒例 ホンの駄話「本棚らじお。」です。今回は、バルバラ『赤い橋の殺人』(光文社古典新訳文庫)を読みました。赤い橋の殺人 (光文社古典新訳文庫)作者: シャルルバルバラ,Charles Barbara,亀谷乃里出版社/メーカー: …

抱っこして!

雨上がりの多摩川べり。 一緒に散歩していた娘が、疲れたのか甘えているのか、だっこをせがんできました。ダメだと首を横に振ると、 とたんに、泣きじゃくり大声を出し地団駄を踏み「だっこだっこだっこ!」と連呼し、しまいにはその場でぐるぐる回り始め・…

【刺さる読書022】ウェルズ『タイムマシン』を読んで、120年前の想像力のたくましさに触れる

H・G・ウェルズ『タイムマシン』(光文社古典新訳文庫)読了。タイムマシン (光文社古典新訳文庫)作者: ハーバート・ジョージウェルズ,Herbert George Wells,池央耿出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/04/12メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含む…