MEGWIN-関根剣『YouTubeで小さく稼ぐ 再生回数2億回の達人が教える、撮った動画をお金に変える方法』(大和書房)、読了。
YouTubeで小さく稼ぐ ~再生回数2億回の達人が教える、撮った動画をお金に変える方法~
- 作者: MEGWIN-関根剣
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2013/05/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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長えよ、サブタイトル。
著者はコメディ動画界(てのがあるかとうか知らないが)では知らない人はいないというほどの人気者だとか。
8年間、毎日お笑いネタの動画をネットにアップし続けて、その再生回数2億回を達成したYouTuber*1となった。
この本では、一から動画をつくるところからはじめて、とうとう動画制作の会社も立ち上げてしまった著者ならではの、経験と実績に裏打ちされた、「稼ぐための」動画の作りかた指南である。
稼ぐというのは、要するに多くの人に観てもらうことを意味している。まず「小さく稼ぐ」というのがミソ。動画投稿も最初は週一ペースではじめて、月3万円を稼ぐことを目標とする、とある。
著者は、もともとお笑いタレントを目指していたそうだが、なかなか芽が出なかった。そんなとき自分のお笑いライブで流した、自作の動画がリアル芸よりもウケていることを発見してしまう。
そこから彼は動画配信の道へ活路を見いだし、「毎日更新」を掲げて面白おかしい動画を投稿していく。その結果が本書のタイトルになっているのである。
じつに8年間である。
彼はもともと動画をきちんと学んだわけでもなく、その知識が豊富だったわけでもない。ひとつひとつ独学で会得し実践し失敗し、そこから学んでいった。
だからといって、実用書的なノウハウ本かというとそうではなく、ひとつのライスタイルの紹介であり、一見して下らないことでも、きちんと続ければ稼ぐことができるんだという証明になっている。
本文読まずとも帯文だけで解ってしまうが(笑)、要するにこの本が言いたいのは「継続は力なり」であります。
いや、それは正確ではない。
「楽しみながら続けることが、力になる」といったほうがいいだろう。
ぼくなりの、この本から勝手に受け取ったDEP*2は、次の通り。
- 人は「人」を見たい
- 身近なものをネタにする
- 「始まりがあって、終わりがある動画」を撮るということが大事。とくに「(動画の)終わった感」がとても。
- もっともダメなのが「だらだら感」満載
- 1つのカットのクオリティより、カット数の多さ
- コンテンツが増えると、それが力をつけてくる
- 「プラスワンの発想」。なにかとなにかをかけることでオリジナリティを出せる
- 「何か一つにこだわってみる」ことが動画の個性につながる
- 時事ネタは絶対狙い目だが、「ちょっと前に動画をアップする」(=時事ネタは検索されてヒットしてナンボなのでタイミングが重要)
- 「流行りもの」にはとりあえず乗っかっちゃう!
- 自分だけが楽しくて、観る人のことを考えていない、というのはダメ(他人目線を意識する)
- 「企画モノ」で無理をすると続かない
- アングル(視点)を変えるだけでも、個性として成立する
- 最初の15秒に命をかける。「完成形」を先に見せるのが鉄則
- タイトルは、ウソはダメでも、デフォルメは大いにやるべきだ
- 動画視聴分析をする場合、もっとも基本となるのは「誰が観ているか」である
- 海外の人を意識して動画をつくる(動画は世界中が観ている)
- あくまでも「楽しみながら、ちょっと稼ぐ」
いま、動画がぼくのマイブームになりつつある。