慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

『情報の歴史』に見る、AIの歴史(チラ見)

6/6は「楽器の日」「邦楽の日」「生け花の日」でもあります。というのは、昔から芸事は6月6日に稽古をはじめるのがよいとされていて、そのことにちなんだ記念日なんですね。

ちなみに、「6月6日が稽古始めによい」というのは、かの世阿弥が著した『風姿花伝』によるものとか。

その冒頭で「稽古は7歳(満6歳)からはじめさせるのがよい」と書かれていることによります。なので、6歳の6月の6日という数字並びの日が習い事に関する記念日になったということです。 ちなみに、この「666」はキリスト教では「獣の数字」を意味していて、映画『オーメン』のキーワードになっています('A`)

閑話休題。 AI(人工知能)の話を少しだけつづけます。 この本(『情報の歴史』)は1995年までで年表が終わっています。AI自体の研究は進んでいたもののそれほど日本でも注目されていなかったのに、本書には「コンピュータとAI」というタイトルで、ダイアグラムが掲載されています。 ちなみに、IBMのコンピュータ「ディープブルー」が、チェスの世界チャンピオンであるガルリ・カスパロフに勝利したのは1997年のことでした。

この図、なかなかに見応えのある相関図で、AIの研究の歴史を知っている(あるいは興味がある)向きにはそれなりかもしれませんが、一見なんのこっちゃ解りませんね。

「AI(Artificial Intelligence)」という専門用語が使われたのは1956年ですが、じっさいにはそれより前1943年に、アメリカの神経生理学者ウォーレン・マカロックと論理学者ウォルター・ピッツの両名が「神経活動に内在するアイデアの論理計算」と題する論文を共同で発表していて、それがその後のAI研究の基礎となったとか。 ダイアグラムを眺めると、両名の「神経の論理モデル化」とありますが、そのことなんですね。

というように、AIの研究というのは単にコンピュータの分野だけでなく、脳科学とか言語学とかも大きく関わっているんですよね。そのことを著したのがこのダイアグラムなんですが、眺めるにつけ続編がでないかあと感じた・・・という稽古始めの日でした。

っつーことでキーポンスマイルでいきましょう!