慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

ダイアログ「パパノセナカ」に ”せんにゅう”してきた

f:id:zocalo:20121224011721j:plain

昨夜、マンションの友人にお声掛けしてもらい、
特定非営利活動法人オトナノセナカ」
http://otona-no-senaka.org/
が主宰する、ダイアログセッション「パパノセナカ」の6月バージョンに”せんにゅう”(参加)してきました。
http://otona-no-senaka.org/event/903/

ちなみに、5月バージョンはこちら。
http://otona-no-senaka.org/event/360/

そのときのメインテーマは「夫婦」。さらにそれを細分化して「妻の働き方についてどう考えている?」とか「夫婦の働き方が、子供に与える影響について」などについて、みさなんダイアログしたようだ。

今回6月のお題は「子育て」。
「父親がもっと楽しくなる」というキャッチコピィの雑誌「FQ JAPAN」最新号の記事から、主催者側がピックアップした記事をその場でインプットし、その記事に関するテーマでまず対話する。

FQ JAPAN (エフキュージャパン) 2014年 07月号 [雑誌]

FQ JAPAN (エフキュージャパン) 2014年 07月号 [雑誌]

ピックアップされた記事は、尾木ママ(これ、もう芸名一本立ちしてんだあ)の「子どもには原体験をさせなさい」といった内容(すいません、手元にコピィなくて正確なタイトル失念)。
要するに、これからの時代は正解のない時代であり、それを生き抜くためには子どもたちは「地頭」を鍛えなければならない。鍛えるために、彼らに8歳までに「原体験」させなさい、という趣旨でした。

尾木ママの言う原体験というのは全部で8つあげられていて、火、水、草(植物)、動物、鉱物、土といった、まるで陰陽五行を彷彿とさせる要素についての体験を子どもたちに与えなさいと言っていた。
そのなかで、ぼくがへえと思ったのは、「ゼロの体験」。つまりは「無い」ことを体験させるのである。水がない、電気がない、といったことを子どもたちに体験させ、その貴重さや危うさなどを実感してもらうこと。

都会とは「無いこと」を無くす場所なので、これは即座に必要だなと感じたけれど、さてどう体験させようか。
これが親が考えるところである。

ぼくはこの「ゼロの体験」の一文を読んで、うちの娘は洋式トイレしか使えないが、その場所に和式トイレしかなかったらどうするか、みたいなことですよね(笑)、と話した。

モノやコトが無いから、そこに創意、回避等のアイデアが生まれる。「無いこと」をネガティブに捉えるのではなく、面白がって考えるという思考スタイルへと持っていくことが大事だと、「FQ JAPAN」編集長はおっしゃっていた。

そのダイアログセッションの後は、「子どもにさせてあげたい原体験」について再度ダイアログ。
ここでの対話のメモをランダムにあげておく。

  • 体験させる(インプット)だけで終わらせるのではなく、アウトプットさせることも大事。
  • たくさん失敗してほしい。挫折してほしい。
  • 理不尽なこと、得体のしれないもの、自分の理解を超えたものを体験して欲しい。
  • そのとき、親(保護者)はきちんと子どもたちを見守ること、理解の解釈を手伝うこと。
  • 自然とだけの交流ではなく、人、外国人、多世代のひとたちとの交流も必要。
  • 現在の企業が求めている人材は、「生き抜く力を持っている」人。
  • 知識も大事だが、自分の意見を表現できる受験での問いが、ここ数年で増えている。そのときに重要なのは、その子どもがいかにいろんな体験をしてきたかである。

ぼくは、自分の子どもには、広い意味で人に迷惑をかけない限りにおいて手段は問わないから、自分自身を表現する人間になってもらいたいと漠然と思っている。歌でもスポーツでもマンガでもなんでもいい。
そういう意味で、子どものときにはいろんな体験をさせてあげたい。
そのためにも、46歳、身体を鍛えなきゃと感じました!

このセッション、定員10名限定という小規模な会だったが、参加者みなさんがとても真摯かつユーモアに溢れた方々ばかりだったので、大いに語り語られ、その結果いくつかのお土産(気づき)をもらった。
この、お土産が大事なんだなよなー。

ご興味があったら、下記イベント案内で申し込んで下さい。
次回の7月バージョンは、7/9(水)です。

http://otona-no-senaka.org/event/