東京藝術学舎での「続・いつか自分だけの本屋を持つのもいい」講義の第2夜の話*1。セミの初鳴きに寄り道したまんまでした(初回のレジュメもまだでした)。
今回は、沖縄・那覇市で古書店を開いている、宇田智子さんがゲストスピーカ。
宇田さんは、牧志公設市場のなかで、古書店「市場の古本屋 ウララ」を営む。
- 市場の古本屋 ウララ
宇田さん自身の著書もある。
- 作者: 宇田智子
- 出版社/メーカー: ボーダーインク
- 発売日: 2013/07
- メディア: 単行本
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いま発売されている雑誌にも寄稿されている。
- 「なんにもない南の小さな島で、読書をして過ごす。」
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2014/07/19
- メディア: 雑誌
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宇田さんへのインタビュー記事もあったので、これもよかったらご一読を。
http://calend-okinawa.com/culture2/cultureshopnavi/urara.html
この講座は、まえの投稿でも簡単に触れたが、司会進行の鈴木芳雄さんとの会談形式。ゲストスピーカの紹介すらもなく、いきなり「あのさー」とはじめたのには、ややびっくり(微苦笑)。
宇田さんは、新卒でジュンク堂に入社。池袋本店に配属されて人文書担当になる。そのときに出会ったのが、いわゆる「沖縄本」*2。
http://okinawabon.com/
以来、沖縄に魅せられて、ジュンク堂の那覇支店ができると知ったときに、異動の希望をだした。希望が叶い沖縄に移ったが、本土へ戻るといわれたときにそのまま退職して、いまの古本屋を開いた。
宇田さんのお話は2時間たっぷりと聴くことができた。
著作、インタビューとかぶるところはあるかもしれないが、宇田さんのお話を(披露できると思われる範囲で)簡単に箇条書きでピックアップしておく。もちろん、これ以外の話もたっぷりと聞けました。
- 古本店はじつは二間に分かれていて(物理的な壁がある)、それぞれ別の大家さんのもの。家賃はけっこうするがいまのところはなんとかなっている。
- 店の正面向かって右には「沖縄本」を陳列。左側にはそれ以外。力を入れているのは、沖縄本。ご自身は第三の新人といったようなジャンルが好きだが、それを棚に並べようとは考えていなかった。最初から、沖縄本をメイン商品で扱うことにしていた。「この場所において、人が求める本を置くことにしています」とのこと。
- 沖縄本の取り扱いについては「ウララ」よりももっと充実した書店があるが、地理的に那覇市からは遠い。
- 古書店仲間では女性店主がわりあい多い。もともと沖縄は女性が働き者という伝統のようなものがある。「男ひとり養えずにどうする」みたいな(そういえば、密貿易をしていたおばさんもいたよな)。
- 作者: 奥野修司
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
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宇田さんは、鈴木さんや会場からの質問にもひとつひとつ丁寧に答えられていて、凛とした印象を受けた。
那覇に行ったら、ぜひ立ち寄りたいです。
さてここからはおまけ。
上記のインタビュー記事中にもあった、元ジュンク堂(宇田さんももともとジュンク堂社員だった)の佐藤純子さんの本は、読んでいてほんわかします。
- 作者: 佐藤純子
- 出版社/メーカー: メディアデザイン
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- メディア: 単行本
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