慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

言葉の力

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今のお仕事であれば、文章のスキルを上げるとか文章で相手を感動させることはあまり必要ないと思います。
(中略)
しかし、最終的にコンペで相手を動かす力は言葉です。その言葉は、相手側が喉がつかえて言えない、でもかなり漠としたものは持っている。周りの言葉はたくさん持っていることです。
軽く言ってはダメです。「要するにこういうコトですよね」ということではなく、話ながら「そう、それを言いたかったんだ!」という言葉をA4一枚で提示してあげる。
よくコンペで冊子を作りたがるところがありますけど、読むわけないですよ、そんなの。そういう会社は10年以内に潰れます。本当に重要なことはA4一枚に収まるはずですから。
(中略)
結局そこにいる人や役員にたいして一言で説明する、1分で説明する、ということができる。出版の企画もまさにそういうことです。
日垣隆『文章力飛躍最終兵器 第1弾【基礎編】』から。改行は引用者)

文章力飛躍最終兵器 第1弾 基礎編

文章力飛躍最終兵器 第1弾 基礎編

あらためて思うんですが、プロデューサーとは結局、言葉をどう使いこなすかという仕事なんですね。映画づくりに関わるさまざまな分野の人たちに伝えるべきことを伝え、映画を観てくれる人たちに向けた言葉を編み出す。
すべて言葉なんです。
ぼくにはもともと「わからないものをわかるものに置き換えたい」という欲望があります。その手段として言葉が必要だと思っている。
鈴木敏夫『仕事道楽 新版』から)