慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【刺さる読書011】『笑う警官』に見た、警察小説の原点

※ネタバレ記述あります。マイ・シューヴァル、ペール・ヴァールー『刑事マルティン・ベック 笑う警官(The Laughing Policeman)』(柳沢由美子訳、角川文庫)、読了。どこかで聞いたことがあると思ったら、同名の佐々木譲の小説だった。刑事マルティン・ベ…

いや、もうゴジラである必然性はゼロではあるけれども・・・(「ゴジラ」映画シリーズ #7)

キングコングの代役 「ゴジラシリーズ」の第7作目は、「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」である。1966年公開。 この話は、当初ゴジラ企画ではなかったらしい。南海の孤島を舞台に、キングコング、エビラ、モスラの3大怪獣の登場する日米合作の特撮映…

【らじおトーク】第85回「『note』にマガジン機能が付いたよ!」の巻

いきなり「第85回」とあって、何じゃ? と思われた方が多いだろうが、しばらく前から那古野の友人ホンちゃんとふたりで、文芸趣味ネットその他ふたりが共通して関心を寄せる話題について語りあっているのが、この音声ブログ「本棚らじお。」です。 http://…

【刺さる読書010】筒井康隆『創作の極意と掟』が正当な小説作法だと思ったら、すでワナにかかってる(笑)

筒井康隆『創作の極意と掟』(講談社)、読了。創作の極意と掟作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/02/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (18件) を見るちょいとネット検索したら、著者本人のインタビューがアップされていた。 筒井康…

ゴジラ、「めぐりあい宇宙」編? んなわけないでしょ(笑) (「ゴジラ」映画シリーズ#6)

※ネタバレ注意※ ゴジラ、宇宙へ! 「ゴジラ」シリーズ第6弾は、『怪獣大戦争』。公開は1965年で日米合作である。 この作品では、ゴジラとラドンが地球を離れて、はるか木星の衛星・X星まででかけてしまう。もうなんでもアリなのである。怪獣大戦争(1971年…

【刺さる読書009】中村うさぎ『芸のためなら亭主も泣かす』を読んだ男は、黙ってそのまま深呼吸

2014.7.4追記 『こんな私でよかったら』配信記念! 作家:中村うさぎインタビュー *************************************** 中村うさぎ『芸のためなら亭主も泣かす』(文春文庫)読了。 いやあ、泣かせすぎでしょ、これ(笑)。芸のためなら亭主も泣かす (…

かさこ塾を終えて。(かさこ塾がわたしに気づかせてくれた2、3の事柄)

5月から1ヶ月、全4回で開催された、かさこさん主宰の「『好きを仕事にする』ブログ術&セルフブランディング術実践編」(かさこ塾)のすべての講義・実習が終わった。この講義は今回で2回目なので、ぼくは二期生である。講義内容は、ざっと以下の通り(H…

【刺さる読書008】岡田哲『明治洋食事始め とんかつの誕生』を読んで知った、とんかつは単なるマネではない

岡田哲『明治洋食事始め とんかつの誕生』(講談社学術文庫)読了。明治洋食事始め――とんかつの誕生 (講談社学術文庫)作者: 岡田哲出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/07/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見るとんか…

【刺さる読書007】堀越二郎『零戦』の主人公に見てとった、<好きなこと>の究極のかたち

堀越二郎『零戦 その誕生と栄光の記録』(角川文庫)読了。 宮崎駿監督作品「風立ちぬ」のモデルとなった零戦設計主任による、零戦開発エピソードである。初版は戦後20数年して書かれている。零戦 その誕生と栄光の記録 (角川文庫)作者: 堀越二郎出版社/メ…

【刺さる読書006】 藤森栄一『心の灯』で感じた、<好きなこと>を守り育てることの大切とさ素晴らしさ

藤森栄一『心の灯 考古学への情熱』(筑摩書房)読了。心の灯(ひ)―考古学への情熱 (ちくま少年図書館 10)作者: 藤森栄一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1971/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書は、青少年向けに書かれた藤森栄一の自伝で…