慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

明日天気になあれ ~新島二度旅(ふたたび)日記 #2

再上陸2日目。
天気は昨日よりさらによろしくなく、どんよりとしている。雨もときおりぱらついているくらい。しかも寒いし。あれ、ここは新島なのでは?

宿の朝ごはんをいただいて、いったん「saro」さんから次の宿へと向かう。人気なので、1泊しかできなかった。
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ただ、これはぼくたち家族だけの問題だろうが、小さい、まだ分別のない子連れでの宿泊にはいささか難がある宿だった(もちろん、だからといってここの価値は下がらないし、また貶すつもりもない)。

まず、部屋のなかで洗面所が使えなかった(共同洗面所を使わなくてはならない。しかもお湯なし)。ミルク用にお湯が沸かせない(民宿にあるような、お茶を淹れるために用意してくれるポットがない。宿に聞いたら、都度沸かしてくれるということだったが、夜中にもほしいのでそれは言いづらかった)。トイレも共同。
さらに、食堂を含めて、子どもが騒いでもいいような雰囲気ではない(宿泊する上で、子どもが騒ぐことを許容することが諒解済みでなく、みなさん泊まられている気がした。静かな隠れ家的雰囲気を楽しまれたいのだ。残念ながら、何度も冷たい視線を投げかけられたと感じた)。これにいちばん気を遣った。
しかし、これはこの宿を選択したぼくらの問題である。これが夫婦ふたりの旅なら、おそらく満足だったかもしれないと思う。

次の宿に送ってもらい、チェックインまえに荷物だけ置かせてもらってから、友人のUさん宅へ。
曇っていて寒いので、なにをしようかと思案する。

旅行前から息子の腹の調子が悪いのと、妙に咳き込んでいるので、ぼくと息子は宿でじっとしていることにした。風邪を引かなきゃいいんだが。

チェックインして、布団を敷き、息子を寝かせた。ぼくも少し寝たり、窓からあたりを眺めたりした。
雨雲はどこまでも厚くどんよりとして、日の光がもれる隙間がなかった。雨も午前中より強くなったりした。あたりはずいぶんと静かで、ときおりなにか鳥が鳴いた。
肌寒くて、なにもする気が起きなかった。ぼくも身体がだるくてしかたなかった。息子は下痢を何回か繰り返し、校門あたりの皮膚が真っ赤にただれてしまった。
どうにも冴えない一日。楽しい旅行のはずだったのだが。

部屋ではずっとロレンス『チャタレー夫人の恋人』(光文社古典新訳文庫)を読んでいた。チャタレー夫人もイングランド中部の田舎で、あまり幸福とはいえない人生を送っていた。森番のメラーズとの最初の出会いもパッとしない。
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夜は、Uさん一家と焼き鳥屋さんで夕食。子供たちはこんな天気でもいろいろとはしゃぎ廻ったみたいで、次々と眠気に打ち倒れていくなか、親たちは熱心に教育談義。

明日は天気になるのだろうか。