慶應鶏肋録

めし、フロ、慶應通信の勉強(卒論)、ついでの雑用とか

2014-01-01から1年間の記事一覧

【刺さる読書 #37】アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』を読み終わったら、怖くなってついあたりを見回してしまった 2@.2@.

ネタバレあります。アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった(AND THEN THERE WERE NONE)』(青木久惠訳、ハヤカワ文庫)、読了。いわゆる「クリスティ文庫」*1もkindle版でたくさんででいるが、これらは新訳版なんだろうか。そして誰もいなくなった (…

【らじおトーク】第93回「レイ・ブラッドベリ『華氏451度』新訳版を読んだ!」の巻

那古野のホンちゃんとの恒例行き当たりばったり合評会。 今回はレイ・ブラッドベリ『華氏451度』を読みました。 新訳版です。伊藤典夫氏による「訳しなおし」。 翻訳家さんの執念も感じさせる一冊となっています。華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)作者:…

【刺さる読書 #36】獅子文六『コーヒーと恋愛』で感じる、昭和時代のおおらかさ

獅子文六『コーヒーと恋愛』(ちくま文庫)、読了。この本を買ったのは紀伊國屋だったと思うが、あちこちの書店で「今年一番の小説」云々とイチオシだ。コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)作者: 獅子文六出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/10/04メディア: Kin…

田舎で見かけた ”いかもの”トイカプセルたち (しぞーか日記 #2)

台風が近づいているので、今日はショッピングモールあたりをうろつくことで誤魔化すことにするが、とにかく眠たくて眠たくて午前午後と寝てしまう。 急かされてようやく起き上がる。 甥っ子に付き合って、モールにある地元のスポーツショップへ。 入り口あた…

しぞーか日記 #1

昨夜から、ぼくの実家へ泊まっている。 去年だったか、庭の桜の古木をバッサリと根元から切ったので、蝉の声が遠くなった。 夏になると、油蝉が木の枝ひとつにに2、3匹は張りついて、早朝から遠慮なく鳴きつづけた。 その声を聞くと、とてもじゃないが寝て…

【刺さる読書 #035】カフカ『変身』でわかった、古典はエンターテインメントだよ

お盆の時期でお休みの方も多いので、ここしばらくはエンターテインメントの作品の感想文をあげることにします。 ネタバレ記述あり。ということで、まずはフランツ・カフカ「変身」(丘澤静也訳、光文社古典新訳文庫『変身、掟、その他2篇』所収)。 はじめ…

夏休み

今日から1週間ほど帰省します。 そのあとは、いったん自宅に戻ってただちに離島へとショートトリップ。更新連絡その他、いろいろと遅滞あるかと思いますが、よろしくお願い申し上げます。 もちろん、ブログの更新は毎日やるつもりでいます。

【刺さる読書 #034】杉本宏之『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』で感じたい、ひとりの生きた人間の”息づかい”

杉本宏之『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』(ダイヤモンド社)、読了。 いつも楽しく読ませてもらっているブログで、この本をやけに推してんなあと思ったら、こういうことでした(笑)。 起業して成功したいなら、失敗を恐…

鉄道唱歌でちかく旅(#3 品川駅) ~品川スルーで、お台場で遊んじゃいました

愛おしい人魚夜郎たちと行く、「鉄道唱歌」の旅。 今回は第3番、品川駅です。家人、息子と出かけてきました。 ■これまでの<旅> 鉄道唱歌でちかく旅(#1 新橋駅) ~愛宕山でしばし涼風に吹かれていました → http://thx.hateblo.jp/entry/20140730/1406646…

「何でもいいから、なるべく能書のつかないところをくれ」

イケダハヤト師の新刊について。 ぼくにとっては初見で、感想を書こうとしたけれど、違和感を大いに覚えたので保留にしてます(でも否定とかではなくて、ぼく自身の意見をまとめるために保留)。いい大人なら、いまどきだろうとこれまでだろうと「努力は報わ…

無題

かさこ塾でご一緒した仲間。 ぼくなんか想像できない困難に立ち向かおうとしている。 子宮頚がん患者の看護師奮闘記? http://koimoko.exblog.jp/22668822/励ましの言葉をあわてて探そうとするけれど、どれもこれも手垢のついたものしか思いつかず、口にする…

【刺さる読書 #033】須藤シンジ『意識をデザインする仕事』で読書会をしました

先日行った読書会のレポートを書いていただきました。有り難うございます。 http://musashikosugi.blog.shinobi.jp/Entry/2748/課題テキストは『意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの』(阪急コミュニケーションズ)で…

【刺さる読書 #032】東浩紀『弱いつながり』を読んで改めて問い直してみる、現代に「旅」をする意味

東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』(幻冬舎)、読了。 先日読んだ、佐々木俊尚の『自分でつくるセーフティネット』で、「弱い絆」の持つ強さ、みたいなことを語っていたのだが、同時期に本屋に並んでいた本書のテーマもまた「弱さ」である。弱いつ…

【らじおトーク】第92回「今年の新潮文庫の100冊から一冊選んでみたよ。」の巻

各社の文庫フェアが書店をにぎわす夏となりました。 そこで昨年に引き続き「新潮文庫の100冊」から一冊セレクトしようと意気込んだホンちゃんブンちゃん。 ところが、ふたりの選んだ本は見事にかぶったのでありました(笑) というわけで、恒例 ホンの駄話「本…

鉄道唱歌でちかく旅(#2 泉岳寺駅) ~エレカシの宮本浩次さんの母校を素通りしちゃいましたけど

人魚夜郎たちと行く、「鉄道唱歌」の旅。 第2番は、泉岳寺駅です。 右は高輪(たかなわ)泉岳寺 四十七士の墓どころ 雪は消えても消えのこる 名は千載(せんざい)の後(のち)までも 写真は泉岳寺方面の出口。向かって右側は第一京浜で、これを手前に下って…

自分の”文脈”が通じない環境に身を置くことの、大切さと貴重さ

四万六千日お暑うございます。昨夜ぼんやりと、東浩紀の新刊『弱いつながり』(幻冬舎)を読んでいたら(そのまえに読んでいた佐々木俊尚の新刊とは真逆のことを書いているので、この本とても面白く読みました)、少し長いこんなくだりがあって。弱いつなが…

【刺さる読書 #031】米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』を懐かしく思い出した、夏の宵の口

ちょっと調べ物をしていたら、昔読んで書いたレビューを見つけました。 懐かしくて、ついサルベージ。オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)作者: 米原万里出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/10/20メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 88回この商品を…

鉄道唱歌でちかく旅(#1 新橋駅) ~愛宕山でしばし涼風に吹かれていました

人魚夜郎どもと、「鉄道唱歌」を歌いながら、「ちかく旅」をしてみることにしました。鉄道唱歌は、1900年(明治33年)つくられ、全6集、374番からなります。第1集は「東海道編」で、神戸駅まで歌詞がつくられました(東海道本線が神戸駅まで全通したのは…

読書会を50回やってみて。

まだ50回。 されど50回。 回数としてはたいしたことはないかもしれないが、正直、この集まりがそんなに長くつづくとは思ってもみなかった。昨夜、第50回目の読書会を、参加者の方のご厚意で課題テキストの著者にお越しいただくことが叶い、この節目の…

merfolk life (人魚せいかつ) #3

ああ、あのヒトは!

【刺さる読書 #030】佐々木俊尚『自分でつくるセーフティネット』を読んで思い出した、母からの言葉

佐々木俊尚『自分でつくるセーフティネット 生存戦略としてのIT入門』(大和書房)、読了。自分でつくるセーフティネット~生存戦略としてのIT入門~作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2014/07/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を…

阿川佐和子のインタビューで感じた、「人には添うてみよ、馬には乗ってみよ」で見えてくるもの

今初夏にほんとうにお世話になった、かさこ塾の第3期(全4回)がはじまったようだ。 http://kasakoblog.exblog.jp/22221661/受講者は18名とか。どなたかが言っていたが、1ヶ月間楽しみながらたっぷりとかさこ塾に浸かってみてください。 1ヶ月なんて、ほ…

【刺さる読書#029】本田靖春『我、拗ね者として生涯を閉ず』を読んで、「社会の木鐸」という言葉はまだ生きているのだろうかと遠い目に

本田靖春『我、拗ね者として生涯を閉ず』(Kindle版)を読了。 一読、なんでもっと早く読まなかったのかと悔いた。そのくらいに面白かった。我、拗ね者として生涯を閉ず(上) (講談社文庫)作者: 本田靖春出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/15メディア: …

【らじおトーク】第91回「現役本屋さんの話を聞いてきました。」の巻

神宮の杜のなかにある、「東京藝術学舎」というスクールで「本の話をしよう。またはブックストアの作り方 続・いつか自分だけの本屋を持つのもいい」 という講座を受講中のブンちゃん。ユニークな新刊書店や古書店オーナーの方々のお話に、たくさんの刺激を…

【刺さる読書#028】小林泰三『アリス殺し』はホラーっぽいミステリで夏向きかしら

例によって、ネタバレっぽい記述あり*1。小林泰三『アリス殺し』(東京創元社)、読了*2。2014年度の「このミステリーがすごい!」4位作品。こういうランキングでは、4、5、6位に位置づけられるという中途半端さが個人的には愛おしい。アリス殺し (創元クラ…

那覇の古書店「ウララ」店主さんのお話を聞いてきました

東京藝術学舎での「続・いつか自分だけの本屋を持つのもいい」講義の第2夜の話*1。セミの初鳴きに寄り道したまんまでした(初回のレジュメもまだでした)。今回は、沖縄・那覇市で古書店を開いている、宇田智子さんがゲストスピーカ。 宇田さんは、牧志公設…

【刺さる読書#027】石田章洋『スルーされない技術』で、自分のコミュニケーションを振り返ってみようか

石田章洋『スルーされない技術』(かんき出版)、読了。 ところで、何でパンダの表紙なんでしょうか(笑)?スルーされない技術作者: 石田章洋出版社/メーカー: かんき出版発売日: 2014/07/09メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る「…

今年はじめてのセミの鳴き声をどこで聞きましたか?

今夜は、東京藝術学舎での「続・いつか自分だけの本屋を持つのもいい」講義の第2夜に出席。その教室までの道すがら、北青山の歩道で、今年はじめて蝉の鳴き声を聞いた。日曜日に相模湖付近に出かけたのだが、そのときに蝉は鳴いていなかったのか。どうも覚…

知らないともったいない、ブロガーのためにもなる「エッセイストになるための100冊」

「ブログを記事だと勘違いしている人が多すぎる」 という投稿を、いつも引き攣り笑いで楽しませてくれているブログで発見。 このさい、ぼくも「その通り」と肯いておく。ならばと、以前から自分用にまとめようまとめようと思っていた、坪内祐三の「エッセイ…

父娘ふたり、「畑のサラダバー収穫体験&焚き火料理」を楽しんできました!

※上記写真はイメージです。 今日は、相模湖近くの「コメカフェファーム」さんの農園で、「畑のサラダバー収穫体験&焚き火料理&焚き火カタリバ」イベントに、父娘ふたりで参加してきた。 直前まで雨が心配されたけど、結果としては、薄曇りでときおり太陽が…